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2023/02/01 10:00

こんにちは、ウェブライティング担当の武久です! 今回はリード作りの実態についてお話ししようと思います。


まずはリードを作る手順を、丸材から作ると仮定して説明いたします。

1丸材を選ぶ 曲がっていないかどうか、色が良いかどうか等で使える丸材を選びます。ここで脱落する材の多 いこと!

2丸材を割る

専用の機械(通称三つ割り)やカッターを使って縦に割ります。 

3規定の長さにカット(通称ギロチン)

4プレガウジング、ガウジング 専用の機械でカンナをかけるような工程です。ここで材の厚さを組み立て時の厚さまで削るので すが、0.01mm厚さが変わるだけでかなり吹奏感が変わるので、実は超精密作業!しかもパワー プレイで結構疲れるポイント。プレガウジング済みの材を半カマボコ、ガウジング済みの材をカマ ボコ材と呼びます。

5シェイピング シェイピングマシンでいわゆる舟形の状態にします。繊維が斜めにならないように、中心位置が ずれないようにシェイピングをするのは、実はとっても難しいのです。

6組み立て ここで焼き入れをし(焼き入れをせずに組み立てる人もいる)、チューブと材をくっつけて糸巻きをする手前の状態(プッペ)にします。

この段階でほぼリードの出来が決まってしまいます。

ここで失敗すると、せっかく選んだ材が曲がってしまってずれたリードができたり、息漏れがするリードが できたり等、様々なトラブルが起きます。

7糸巻き プッペに糸巻きをします。糸を巻くだけと思いきや、糸を巻きすぎたら鳴らないリードができたり、 糸巻きの力が強すぎて材が曲がったりと、かなり神経を使います。

8仕上げ 先端の閉じているところをカットし、手削りかメイキングマシン、またはその両方でリードの仕上げをします。ここでの削り方でリードの出来が決まります。削り方は星の数程あり、ちょうどいい削り方や削り具合を見つけるのは本当に大変で長い時間を要します。 おおまかには以上です。こんなにたくさんの工程があるんですよ〜 いくつか機械が登場しましたが、この機械を揃えるだけで何十万円もかかります。

リードを作るのって、実はとっても大変! この全ての工程を、完成リードを買うだけでスキップ出来たらどんなに素敵でしょう! 上手くリードができなくて悩むこともなく、リードを作る時間を練習時間に充てることだってできます。 今は、様々な完成リードの中から好みのリードを選べる時代。大変な作業を、専門のリードメーカーに任せてみてはいかがでしょうか。

素敵なリードをゲットして、良いオーボエライフを!

【お知らせ】

・2/10より価格改定をいたします。価格改定前にぜひお買い上げを!

・オーボエ定期便サービスを展開いたしました。より安定して高品質なリードをお客様専用の製造スケジュールでお作りいたします。