2023/02/21 10:00
こんにちは、ウェブライティング担当の武久です!
今回からは、コンサートの裏側を3回に分けて、音大生の立場から書いていこうと思います。
第1弾は、自主公演について!
大学生に限らず、アンサンブル等の小さいコンサートは楽団主催等ではなく奏者が企画・発案し
て開催されることが多いです。このような公演の場合、本当に何から何まで、自分達でどうにかし
なければなりません。ざっと流れをご紹介します。
まずは、どのようなコンサートをしたいかを考え、メンバーを集めます。
その後、曲決め・楽譜の用意、ホールの決定・予約、フライヤー・チケットの制作、衣装の決定・用
意等の準備を一気に始めます。だいたいコンサートをしたい時期の数ヶ月前から用意を始めるこ
とが多いので、忙しい中で進めていくのは結構大変です。中でも、突発的に決まったコンサートだ
とホールの予約が空いていないことが多く、場所選びは苦戦します。
そして、これらのことに全て経費がかかってきます。楽譜代やホール代はもちろん、フライヤー制
作を外部に頼むとデザイン料までかかってしまうので、お金のない大学生はフライヤーを自分で
頑張って制作することもあります。
当日お手伝いをしてくれる人も雇わなければなりません。最近はチケットのデザインと印刷の手
間とコストを省くために、電子チケットやGoogleフォームでの予約を利用することも多いのです
が、何にせよチケットをもぎったり予約の確認をしたりする人員が必要です。
また、ステージの扉を開けたり譜面台をセッティングしてくれたりする人も必要。自分達のコン
サートですが、他の人の手も借りなければいけないのです。
当日のスケジュール管理も全て自分達で行います。本番は練習の成果を出すだけですが、終
わった後の片付けとホール代の清算等も自分達でしてやっと終わりとなります。
自主公演のコンサートは、大変なことも多いですが企画に関しても演奏に関しても責任が大きい
のでとても良い経験になります。大きなコンサートも素敵ですが、エネルギーに溢れた小規模コン
サートにも足を運んでみてはいかがでしょうか。