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2023/05/21 18:11

こんにちは、ウェブライティング担当の武久です!

今回は、オーボエ奏者ならほとんどの方が触れたことがある・触れることになるであろう、ルブラ
ンのオーボエ協奏曲第1番についてお話ししようと思います。
ありがたいことに最近この曲を全楽章演奏する機会をいただいたので、私の実体験をもとに、初
めてこの曲をさらう人に向けてのアドバイスもしていけたらと思います。

まず、この曲が作られた時代について。この曲は、古典派と呼ばれる時代に作曲されています。
モーツァルトやハイドンも古典派の作曲家です。
古典派の協奏曲の特徴として、音階がたくさん出てきます。ルブランの協奏曲にも全楽章に音階
がたくさんありますよね。この音階をどう演奏するかが、曲を充実させるための重要なポイントに
なります。
出版されている楽譜には音階の部分に限らず様々なアーティキュレーションが付けられています
が、作曲者本人ではなく出版社や校訂した人が付けたものがほとんどなので、アーティキュレー
ションは基本的に場面に合わせて自分で考えて付けていいんです!
特に3楽章の音階の部分は、出版譜だとアーティキュレーションが決められていて、オーボエを始
めて日が浅い方はタンギング等が上手くいかないことがあるかと思います。そんなときはスラー
を増やす等して自分が吹きやすいようにアレンジしてみてください。

もう1つのポイントは、フレーズをしっかり作ることです。特に2楽章は、フレーズの山をしっかり
作っていかないと全体的に間延びしたような演奏になってしまいます。何小節フレーズなのか考
え、そのフレーズの始まり、山、終わりを意識し、前後のフレーズとの繋がりを意識してまとめて
いくと、全体的に音楽的で流れのある演奏になると思います。
もっと先に進める方は、和声を意識してみましょう。全ての音を和声分析する必要はないですが、
1楽章の中間のアルペジオのところ等、つかみにくいところを分析しておくと頭に入りやすくなりま
す。

今回は、ルブランのオーボエ協奏曲第1番を演奏するときのポイントについてお話ししました。
とても良い曲なので、この曲を知らなかったという方はぜひ聴いてみてくださいね!