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2023/05/28 08:50

こんにちは、ウェブライティング担当の武久です!
今回からは、4回に分けて今年の吹奏楽コンクールの課題曲のポイントを解説していきたいと思
います!

第1回目の今回は、課題曲Ⅰ:行進曲「煌めきの朝」を紹介します。当時高校生だった牧野圭吾さ
んが作曲されたことで話題ですね!
オーボエ吹きとして最初に大変だなと思うのは、やはりイントロ部分の連符ではないでしょうか。
臨時記号がたくさん出てきていますが、これらは全て計算されてつけられているものです。それっ
ぽく聞こえたらいいか、と臨時記号を疎かにすると、全く違う響きになってしまいます。牧野さんが
計算し尽くしたハーモニーを再現するために、臨時記号まできっちり吹けるような練習が必要で
す。
定番ですが、テンポをゆっくりにする、リズムやアーティキュレーションを変えてみる、メトロノーム
の裏拍をつける、いろんなところにアクセントをつけてみて指が回りやすい区切りを見つける等の
練習をしてみましょう。この曲はとびきりテンポが速いわけではないので、落ち着いて演奏するた
めにメトロノームの裏拍をつけて裏拍を意識する練習はおすすめです!

もう1つのポイントは、リズムとアーティキュレーションです。第1マーチの後半には、特徴的なシン
コペーションが出てきます。この部分を推進力がある感じで演奏できると、行進曲の雰囲気がしっ
かり出せますよ!
また、トリオの部分ではスラーの位置に注目です。スラーがついている音とついていない音はしっ
かり区切るのですが、スラーがついていない音がトリオの雰囲気に合わないレベルで跳ねすぎな
いように気をつけましょう。アーティキュレーションをしっかり守ることで、トリオのなめらかな曲調
の中にもキラッとしたものがあることを表現できると思います。

この曲、平凡なマーチかと思いきや、指示がかなり細かく書かれています。高校生が書いた曲と
侮ってはいけませんよ!
丁寧に演奏すればとても良い曲なので、楽譜をしっかり読んで、牧野さんの世界をぜひ味わって
みてください!