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2023/07/24 17:59

こんにちは、ウェブライティング担当の武久です! 

最近大学の方が立て込んでおりましてブログの更新が遅くなってしまい申し訳ありません。

吹奏楽コンクール課題曲シリーズ第3弾は、課題曲III:レトロ についてお話ししていきます。

『高度な技術への指標』や『ディスコ・キッド』に続く久々のポップス課題曲で大変話題になりまし た。

この曲は、1970年代後半からバブル崩壊までに流行した3つの形式のポップスで構成されています。私は、特に3つ目のパートであるCrossoverがいちばん天野先生らしいなと感じました。複雑ながらも上手くバランスが取れると素晴らしい響きがする和声や23連のリズムが特徴的です。

オーボエ奏者目線だと、課題曲IIIが今年の課題曲で唯一オーボエソロがある曲ということがやはりポイントかなと思います。このソロ、短いですが実はオーボエがあんまり吹きたくない要素が散りばめられています。 

まずソロの最初のDの弱奏。不発を起こすよりは、しっかり吹いちゃった方が吉です! 次にGの伸ばし、楽器によっては音程が下がってしまうことがあります。Fキーを足すと少しマシになることがあるので、余裕がある人は試してみてください。

最後のCは、音が開き気味になることで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。Cキーや右手の指のどれかを足してみるのも有効ですが、この曲に限らず、真ん中のCを怖がりすぎないことも大切ですよ。

他にオーボエが大変なことといえば、随所に登場するグリッサンドではないでしょうか。オーボエは楽器の特性上、グリッサンドが苦手な楽器です。ポイントをアドバイスするブログでこんなことを 言うのはちょっと気が引けますが、あまりしっかりグリッサンドしようとしなくていいと思います。上がるグリッサンドは半音下の音をチラッとつける、下がるグリッサンドは場面に合う音階の指を適当につけながらデクレッシェンドしてごまかす、というような感じで、綺麗なグリッサンドは他の楽器の人に任せちゃいましょう。

全体を通して、普段吹奏楽部や吹奏楽団で演奏するような雰囲気と違うので苦労することもあるかと思いますが、ポップスの雰囲気をつかめれば楽しい曲なので、今後コンサート等で人気の曲になること間違いなし!
ノリノリで演奏を楽しんでください!