2023/07/28 09:00
こんにちは、ウェブライティング担当の武久です!
吹奏楽コンクール課題曲シリーズ第4弾は、課題曲IV:マーチ「ペガサスの夢」についてお話しし
ます。
少し珍しい、8分の6拍子のマーチです。
私の感想ですが、この曲が今年の課題曲でいちばん難しいと思います。
日本人は8分の6拍子が苦手だと言われている上、アウフタクトが多用されています。楽器の演
奏はもちろん、指揮もとても難しいのではないかなと思います。
4分音符と16分音符2つのリズムが所々に登場しますが、この4分音符が短くなって8分音符と16
分音符2つのリズムに近くなってしまったり、16分音符が滑って周りと合わなくなってしまったりし
がちです。しっかりと8分の6拍子の拍を感じ取って、勝手に転がっていかないようにしましょう。
リズム以外の面だと、跳躍の演奏の仕方がポイントになるかと思います。クラリネットやサクソ
フォンと同じメロディーを演奏することが多いのですが、特に跳躍音程のツボが全く違って音程を
合わせるのに苦労します。課題曲Ⅱのときもお話ししましたが、楽器で演奏する前にまずは音程
を正しく歌えるようにしておくのがベターです。とはいえ、楽器によって癖もあるので他の楽器の
人と打ち合わせをして音程のゆずりあいをするのも大切かもしれません。
あとはフレーズの作り方も重要です。フレーズ終わりの音を押し付けるように演奏してしまうと、8
分の6拍子の軽やかさが減ってしまいますし、その次のフレーズのアウフタクトに入りづらくなって
しまいます。しかし、フレーズ終わりを収めすぎてしまうとマーチの雰囲気が崩れてしまいます。8
分の6拍子であることとマーチであることを忘れず、軽やかさとはつらつとした雰囲気を大切に演
奏してみてください!
4回に分けて今年の吹奏楽コンクール課題曲のポイントを解説していきました。
今まさにコンクールシーズン、目標に向かって頑張っている方がたくさんいらっしゃると思います。
そのような方々のお力に少しでもなれたなら幸いです!